毎月この時期になると思いだす、トラノコの成果報告です。
7月は儲かったのでしょうか。
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トラノコ7月成果報告
それでは7月の成果報告です。
先月比
投資額が10倍だったらどれくらいのプラスになるんだろう。。
7月の投資分析
7月は投資にとってどのような月だったのか、トラノコのウィークリー解説をもとに分析してみます。
・主要株式市場が上昇したため、トラノコファンドも明日更新される基準価額を含めて大きく上昇。
・要因としてまず、6月末に大阪で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議付随する形で7月29日(土)に米中首脳会談が行われたことが挙げられる。この会談で、米中貿易協議の再開が合意され、中国への追加関税の先送りや、中国通信大手ファーウェイへの部品販売を一部容認するなど、投資家が期待していた以上の展開となった。この結果を受けて、週明けの日本市場を皮切りに主要株式市場が大きく上昇。・加えて世界的な金融緩和の流れも加速する。EUでは、欧州中央銀行(ECB)総裁に積極的な金融緩和を支持してきたフランスのラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が指名され、米国でも、トランプ大統領が空席となっているFRB理事に、金融緩和に前向きとされる2人を指名すると発表。これにより、世界的な金融緩和が続くとの期待が高まり、特に欧米株式市場が上昇。
・まず、先週末に発表があった米国雇用統計について、16万人程度とした事前予想を大きく上回り、22万4,000人増となった。景気の良さを示しているので、通常であれば株式市場が上昇するところだが、逆に金融緩和の必要性に疑問符が付いたため、主要株式市場が若干下落しました。・今週に入っても、利下げが遠のいたという懸念が作用し上昇しにくい環境が続いたが、米国景気の堅調さは確認されており、予想の段階では直接的に下落を誘発する原因にならないため、それほど大きな下落とはならず。・また、7月10日にパウエルFRB議長が米国議会において、金融緩和に対するスタンスについてコメントすることになっていたので、それより前の積極的な売買は控えられたと考えられる。
・そして、議会証言で、パウエル議長は「貿易摩擦や世界景気の減速で、米景気の不確実性が増しているため、より緩和的な金融政策の必要性が高まっている」と発言。市場では「FRBは金融緩和を行うスタンスをより強固にしている。7月末のFOMCでの利下げを行うに違いない」と捉えられ、米国株式市場は上昇。
・ただ、米国金利の利下げにより日米金利差が縮小することで、ドル金利の魅力が薄れてドル需要が減少するため、ドル円はドル安=円高方向へと動いた。このため、週単位では輸出関連株が主力である日本株は下落し、ドルユーロの関係でも同じ論理が働き欧州株も下落した。
7/12~7/18
・米国の利下げについて、実際に米国で利下げが決定されるのは、7月30-31日のFOMC(連邦公開市場委員会)と予想されているため、利下げへの期待が先行して相場を下支えているが、大きな動きはない。
・直接的な上昇要因となる情報が入らず、かといって下落要因となる情報も入らなかったため、本来、株式市場は上下に動きにくい展開であったが、最後だけ大きく下落している。直接的な要因は、日本市場が大幅に下落した翌日に大幅に上昇したからであるが、その裏側には、海外ヘッジファンドの動きがあった。
・海外ヘッジファンドには色々なタイプがあるが、今回のように短期的な利益を追求するヘッジファンドも存在する。こうした短期利益狙いのヘッジファンドは、取引量の少ない市場を狙って売りや買いを仕掛け、パニック的な下落や上昇による動きから利益を獲得しようとしている。
・日本市場は、東証1部の売買代金2兆円を11営業日連続で割り込む程、正に取引量の少ない閑散な状況が続いていた。そこに目を付けた海外ヘッジファンドは、現物株よりも少額で取引できる株価先物を利用してパニック的な売りを演出した結果、日経平均は422円下落。しかし、その翌日には今度は買いを仕掛けて、日経平均は下落分とほぼ同じ420円上昇した。
・主だった企業の四半期決算を見ていくと、マイクロソフトはクラウド“アジュール”の売上が好調で、純利益が約132億ドルと前年同期の約89億ドルから大きく増加したため、株価は過去最高を記録。・また、コカ・コーラも“ゼロ・シュガー”のヒットが業績を押し上げ、売上高が事前予想を上回り、通期の売上高予想を上方修正したことも好感されて、株価は一気に6%上昇した。・中でも、半導体大手のテキサス・インスツルメンツに関しては、長引く米中貿易摩擦により中国向け輸出が低調で業績が非常に悪いと予想されていたため、発表された決算は減益であったが、事前予想よりも良かっため、株価が大幅高となった。
・こうして事前予想を上回る決算が多く発表され、米国市場を含む主要株式市場は上昇した。
・ところが、決算発表を受けて株価が上昇すると、今度はFRBが行う金融緩和の必要性が薄れたため、大幅な利下げへの過度な期待が後退し、株価が下がる場面が見受けられるようになった。